岡山県和気群和気町大中山
Road Map :山陽道の和気ICからR374を南下して小林牧場の敷地内
に入る。
Route Map:車が走れない林道から沢沿いに遡上すると前衛の滝に突き当
たる。水引の滝へは少し引き返して、左岸から尾根に向かっ
て登ると滝口に出ることが出来る。
『日本の滝百選』 滝見道は荒廃しており滝に辿り着くのは少々困難を伴う。
水引の滝へは以前に滝見を試みたことがあるが、小林牧場内に入り込んでしまい、迷子となって滝見を諦めていた。 リベンジを予定していたが、
水引の滝は普段から滝水が少なく、渇水期には滝水が殆ど流れていないらしいので、日暮の滝と同じくまとまった雨が降るのを待っていた。
水引の滝 (落差30m)
みずひきのたき
前衛の滝
散策時間:往復1時間56分
ダミーポリスが立っている小林牧場の看板から右の道路にはいる。
林道の入口近くはまだ林道らしかったが、少し歩くと雨水で掘られヒノキが茂り始めており、もはや林道としての形は残っていなかった。
ネットで調べておいた林道入口は保安林の黄色い標識で簡単に見付けることが出来た。 スパイク長靴を履いて11時49分に歩き始める。
7分程歩くと林道跡は終点となり、渡渉をして右岸に入る。
この後は歩き易い所を探して渡渉を繰り返す。
倒木等で通行出来ない所も出て来るが、
右岸、左岸のどちらかに歩ける所が見つかる。
時には沢の中を歩く所も出て来る。
沢を上っても良かったのであるが、ここは右岸を巻いて行く。
この程度の岩なら簡単に乗り越えて行くことが出来た。
両脇がゴルジュ状に狭まってくると、
沢の岩を乗り越えて行くことになる。
23分にて大きなゴルジュの間にある通称 ”前衛の滝”(落差約10m)に着く。
水量が少ないと聞いていたので雨の後に来たのにそれでも水量はまだ少な過ぎた。
ゴルジュの奥には ”水引の滝”が流れ落ちているのが見えた。 ”水引の滝”に行くには高巻きするを必要があるらしく、これで ”水引の滝”を見たことにしようかとも思ったが・・・
”前衛の滝”から少し引き返して左岸から高巻き出来そうな場所を探して、適当に尾根に向かって登って行く。
登り始めは道の形跡が無かったが、登るに従い古いナビテープが出て来て、見方によっては荒廃した道では? と思われる痕跡が出て来た。
ここは明らかに道だろう。 精神的にぐっと楽になった。
ゴルジュの上に出る。 この向こう側は垂直の絶壁だった。
ゴルジュの上からは展望が開け、木の枝に隠れているが、
中山サーキットが望めた。
前方に特異な形で2段に落ちる ”水引の滝”(落差30m)の上半分が見えた。 常緑樹に阻まれて下半分が見えない。
滝下まで降りることが出来るらしいので降り口を探してみるが、見付からない。
滝下への降り口は左岸側だと思い、左岸側ばかりを探していたが、全てが垂直の絶壁で降りられそうな所は無かった。 帰宅後、ネットで調べると右岸側を降りると書いてあった。
逆に危険な降り口を見付けられなかったのは幸いだったかも知れない。
滝口から30m下の滝壺を覗いてみるが、カメラを差し出して撮ったので肉眼ではこの景観は見ていない。
滝口には簡単に行くことが出来た。滝下への降り口が右岸側にあるとは思わなかったので右岸側は散策していない。
滝口からも展望が良く、中山サーキット、和気の山々が望めた。
薄い踏み跡は上流側に続いており、古いナビテープも続いている。
このままどんどん進めば観音寺山に行ってしまいそうなので早々に
引き返す。
この絶壁が ”前衛の滝”のゴルジュを形成している。
どこでもそうだが、登り時には見えなかった道跡が下り時には見える様になってくる。 歩ける所を探しながらの登りと違い、すんなりと下ることが出来た。
名残惜しいが引き返す。 次は梅雨時の晴れ間に来てみたいが、その時にはヒルが出るのかも知れない。
渡渉を繰り返しながら下って行く。
沢に戻る。
随分と時間が掛かったが散策1時間56分で車に戻る。 今回で様子が判ったので、次回はもっと短時間で ”水引の滝”へ行けると思う。
林道跡終点に戻る。
水引の滝
春一番の雨で滝水が増えていることを期待して訪れてみたが、さほど滝水が流れておらず、がっかりであったが、滝口まで行く道(?)が判ったのは儲けだった。
次は滝下まで降りられる所を探す必要があるが、危険そうであればパスしたい。
今日の山歩き、滝巡り
観音寺山(日暮の滝) → 水引の滝